第63話 光の門の伝説

宇宙空間に立つ軍服姿の男女が、輝く『光の門』を見つめる。 AIアニメーション
ジョンとエレノア、光の門への旅立ち

光の門の伝説

宇宙船トリックスター・インフィニティ号が静かに航行する中、ジョン(地球防衛軍総司令官)は、メインブリッジでデータスクリーンに映る無数の星図を睨んでいた。アンドロメダ銀河団統括者であるエレノアは、その横で腕を組み、スクリーンに表示された情報を見つめている。

ジョン: 「“永遠の源”……。これが本当なら、エターナル・シンギュラリティを手に入れられる可能性がある。」

エレノア: 「その力を悪用する者が現れれば、宇宙そのものが危険にさらされるわ。だからこそ、私たちがその伝説を確かめなければならない。」

その時、アンドロメダ銀河団参謀のイリオンがブリッジに入ってきた。経験豊富な彼は、こうした伝説に関する知識を持つ数少ない人物の一人だった。

イリオン: 「“永遠の源”に興味を持つとは、あなたたちも随分と冒険心が旺盛だな。私の故郷でもその話は語り継がれている。」

ジョン: 「イリオン、その伝説について何か知っていることがあれば教えてくれ。」

イリオン: (椅子に座りながら)「ノヴァリアンのことは聞いたことがあるか?」

エレノア: 「“時間と空間を超えた存在”ね。それが“永遠の源”とどう繋がるの?」

イリオン: 「ノヴァリアンは宇宙の調和を監督する存在だとされている。だが、彼らに会うことができるのは、心が純粋で、利己的でない者だけだと言われている。」

ジョン: 「利己的でない者……。つまり、エターナル・シンギュラリティはその適合者にしか渡されないということか。」

イリオン: 「その通りだ。そして、ノヴァリアンにたどり着くには“光の門”と呼ばれる場所に行かなければならない。だが、そこに行った者がどうなったのか、詳細を知る者はいない。」


光の門への手がかり

ジョンが深く考え込んでいると、科学部門長であるドクター・レナ・ソリスが資料を手にブリッジに入ってきた。彼女の目には興奮が宿っていた。

レナ: 「解析が進んだわ。“光の門”についての情報をいくつか発見したの。」

ジョン: 「どんな情報だ?」

レナ: 「ヴェリタス星系よ。辺境にある星系で、そこには異常なエネルギー波動が観測されている。通常の空間では考えられないような光のパターンが現れる場所があるの。」

エレノア: 「そこが“光の門”というわけね。」

レナ: 「ただし、その空間は非常に不安定で、時折消失したり、場所が変わる可能性があるわ。」

ジョン: 「それでも行くしかない。ノヴァリアンに会える唯一の手がかりなんだ。」


旅立ちの決意

トリックスター・インフィニティ号のクルーたちは、ヴェリタス星系への航行準備を進めていた。ジョンとエレノアはブリッジから星図を見つめ、次の一手を考える。

エレノア: 「ノヴァリアンが私たちを認めるかどうかはわからないけど、やるしかないわね。」

ジョン: (笑みを浮かべながら)「私たちの旅はいつだってそうだったろう?未知の世界に飛び込む。それが使命だ。」

その言葉に、エレノアも微笑み返した。

イリオン: 「気をつけろ。“光の門”にたどり着くまでにも何が待っているかわからない。準備は怠るな。」

レナ: 「私たち科学部門は、現地での解析用にセンサーを強化しておくわ。」

ジョンは力強く頷き、司令官としての指示を下す。

ジョン: 「全クルーに通達だ。ヴェリタス星系へ向けて出発する。目的は“光の門”の探索、そしてエターナル・シンギュラリティの謎を解くことだ。」


目的地へ

トリックスター・インフィニティ号がアルクビエレ・ドライブを起動し、ヴェリタス星系へと向かう。未知の危険と冒険の予感が漂う中、ジョンとエレノアはこれからの旅路に胸を躍らせていた。

宇宙の彼方で踊る光の門が、二人を待っている。


次回、第64話へ続く……

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